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田舎の暮らしと夏に行われる火祭りについてつづっています
by hisa
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「綺麗は汚い、汚いは綺麗」
黒沢明監督作品「蜘蛛の巣城」はシェークスピア作「マクベス」の翻訳ものです。
原作の冒頭で3人の魔女がのたまうそれは、正に名セリフ中の名セリフですね。

考えてみると、そういうことは身近にも結構あるものです。
ここではひとつウンコについて考察してみましょう。
天下のシェークスピア、黒沢明からいきなりウンコの話です。

ボクが生まれて物心ついた頃から、うちの両親や隣近所はまずもれなく庭の畑で野菜を作っていました。
今のように便利な化学肥料がない時期でしたから肥料は人糞、つまりトイレに溜め込んだウンコ、ションベンを薄めて使うのがもっぱらでした。いわゆる「肥え」というヤツです。
正直言って、あの強烈な臭いとビジュアルは悪夢でした。
家を新築して水洗化するまで、自分の人生はそれから逃れる為の戦いであった…そういう側面で捉えることもあながち間違いではないかも知れません。

最近、あるお年寄りに聞いて驚いたのですが、野菜作りを生業にしているようなお宅では肥えを求めて町まで行き、各家庭から買い付けたのだそうです。
そういえば歴史番組で見ましたが、江戸時代には江戸の町が周辺農村地帯にとって、重要な肥え供給源になっていたそうで、ひとつの産業にまでなっていたようですね。
完全なリサイクル社会です、昔の暮らしというのは優れていたのですね。

さて、最近ではトイレの水洗化が進み、従来型の溜め込みタイプも生肥えの需要が減ったようなこともありその処理に頭を悩ませるケースも増えているようです。

我が鳥羽市でも2005年から糞尿の海洋投棄が禁止になるために屎尿処理施設建設問題で市は揺れに揺れています。
施設建設の候補地に上がる地元では必ず反対運動が起こり予定地は次から次へとたらい回しに変更、その一番の反対理由となるのが環境汚染なのですが、それを聞くたび変だなぁと思います。
何十年か前、長い人類の歴史ではホンの最近まで糞尿は貴重な肥料として誰もが生活に役立てていたというのに。
ましてや、それで育てた野菜をみんな食べてきたというのに。

しかし、反対する人の感情そのものは理解できます。
野菜の中にウンコの成分が含まれていたとしても誰も気にしませんが、生のが野菜と一緒に出てきたらイヤです!当たり前です。
屎尿処理施設をあれこれ考える時、ビジュアルや臭いをついつい具体的にイメージしてしまうから生理的な拒否反応が出てしまうんでしょうね。
「自分や家族のものは我慢もするが、赤の他人の分まで引き受けるのはご免だ」
それだって、人の感情としてはごく自然かも知れません。

どうも、世の中には2種類の人間がいるようです。
社会としては必要と分かっていても、迷惑施設は自分の近くへは持ってきたくない。
そして、もう1種、なるべく自分から遠くに作ってくれるのならどんな危険で醜悪な施設でも知らんぷりができる。
ボクらは多くの場合後者に属することになるかな。
人の心も「綺麗は……」なのでしょうか。

by kaizoe | 2004-07-13 06:40 | 田舎生活
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