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鳥羽・河内火祭りトップぺージへ


田舎の暮らしと夏に行われる火祭りについてつづっています
by hisa
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キャンプ予定地
キャンプ予定地_a0019755_20216.jpg「青い鳥捜索隊」の中で、大地達一行が青い鳥=オオルリを見つけるのがここの堤の上です。




















○ 砂防堤
  五人、渓谷を跨ぐ間知石【けんちいし】積みの古い堤へ歩いて来て、大地
  裕希、花、天端の端に座る。
  新、誠は一段低い面へ傾斜面を駆け降り、濡れたシャツを脱ぎ捨て大の字
  に寝る。
  花、裕希の汚れた服を改めて見て、
花 「しっかし、ひどいね。ホント大丈夫?」
裕希「…うん、なんとかね」
  大地の顔。
花 「あ~あ、でもここまで来たんだから青い鳥見たかったなぁ…」
裕希「私は満足やわ、別の青い鳥を見つけたよってに…それも、いっーぱい」
花 「えっ?別のって…」
  裕希、微笑んだ後、少し震えて、
裕希「あっちは暖かそう、いいなぁ」
  大地、立ち上がる。
  大地、花と裕希に手を貸し、新達の居る面へ下りる。
  三人、堤の中央に足を垂らして座ると足下は千尋の谷。
  その川岸の木の枝からカワセミが飛び、滝壺を川烏が渡っていく。
花の声「うわぁ、熟睡してるよ、この人達」
裕希の声「よく歩いたもんなぁ、今日は‥ふぁ」
  


  新の鼾【いびき】が聞こえ、大地、ふと見ると、花と裕希も寝転び眠った
  のか目を閉じている。
  石積みの目地に生えた草の側をトカゲが這っている。熊蜂が飛んで行く。
  静かである。
  いや、耳を澄すと様々な音が聞こえてくる。
  川のせせらぎ、沢山の蜜蜂の羽音、様々な鳥の声。
  燃えるような新緑の山々からは煩い程の蝉の声。
  その幾多の生命達の合唱の中、大地の目には木々や水の流れ、大きな岩、
  山々までもが生きているように一層輝いて見えてくる。
  美しい渓谷のまん真ん中に居る大地達。
  滝の流れを見、音を聞いていると、大地もやがて睡魔に誘われ目を閉じる
  と、雑多な音の中に一際美しい鳥の声が聞こえる。
  ピピ・ピイピイ・ピィク・ギチギチギチ。
  大地、ハッと目を開け立つと、裕希も立ち上り、二人、辺りを見渡す。
  裕希、鳥の声が響き渡る渓谷を隅々まで探していると、



大地の声「居った!」
裕希「えっ、どこ?…どこ?ねえ何処なん?」
大地「ほら、あのおっきな桜の‥一番上の先っちょの‥分からんかなあ、ほら
 動いとる、ほら‥」
  裕希の視線、山桜の大木を右に左に隈なく見て、枝葉にチラチラ見え隠れ
  するオオルリの姿をついに捕える。
裕希「あっ、…青い鳥。青い鳥本当に居った…」
花 「え~?…どこ、どこ~?」
  花、目を擦りながら、眠たそうに立ち上る。
裕希「ほらっ、あそこ、あそこ」
花 「ああ、ホントだ…へえ、綺麗じゃん。やったね隊長、裕希」
裕希「うん、よかった。うれしい」
  裕希、花と大地の手を取り喜ぶ。
  と、その時、桜の向うの禿山が土砂を吹き上げ爆発する。
  振動と衝撃波が瞬時に訪れ、堤や木々がズザッと揺れ、驚く大地達。
  山の鳥達が一斉に飛び立ち、グォン、ゴゴゴッと不気味な轟きの中、『青
  い鳥の岩壁』の方角へ逃げて行く。
裕希「ああ‥」
  鳥達を見送る大地達。


ボクがココを見つけたのは確か小学生の頃でした。
自分の家の田んぼが村の一番奥にあるのですが、そこへ続くメインの道沿いにあります。
大人の人達にとってはごく当たり前の場所だったでしょうね。

でも、ボクにとってこの場所との出会いは衝撃的でした。
ある日、道ばたに自転車を停め、木の枝をかき分け堤の上に出てみると、
この情景が、輝きを放ってボクの視界にふいに飛び込んできたわけであり…まさに電撃的な一目惚れ状態になりました。
出会ったその瞬間から世界で一番好きな、宝物のような場所になりました。
「赤毛のアン」の中で、彼女が家の周りの気に入った場所に思い思いの名前を付けていく下りがありましたが、ボクにもそんな面がありましたね、昔から。

ココもあと数年でダムの人工湖の底に沈むことになるらしいです。

by kaizoe | 2004-06-28 20:22 | 自然と共に
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