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昨日の夜、消防団の実践訓練がありました。
火事の多いこの時期に文化財保護を目的とした防火(消火)訓練として毎年行っているんですが、今年は我が火祭りにも深く関わっている九鬼家を奉った九鬼神社の火災を想定して行われました。 内容はいつもの実戦訓練と同じで、加茂地区6町にそれぞれ存在する部が協力しあって連結送水によって仮想火点に放水するというもの。 我が加茂分団は漁師町の分団に比べて農村地区のイメージそのままにのんびりおっとりとしたところがあり、訓練においても正直毎度毎度緊張感に欠けるところがあったのですが、今年は分団長以下指示系統のメンバーが張り切っていたこともあってか、放水ポンプの爆音の轟く現場には団員の動作間違いを厳しく叱りつける声も上がってなかなかスリリングで面白いものになりました。 的確に間違いを指摘されると、人間何故怒られたのか自問、反省するものであり、実際、帰りの車内では「ちょっとショックです」「やっぱり(普段の)練習が足りないってことですね」なんて若いもんはつぶやいていました。 反省はこれからの活動テーマやモチベーションを産む切っ掛けになる筈ですし、仲間に怒鳴れた若いもんたちは気の毒でしたが、それを糧にしてくれるならいい経験になったんじゃないでしょうか。 私は元々「やる時にはやる!」というスタイルが好きで、のほほんとした加茂分団の雰囲気はハッキリいって好きではありませんので、この方向で変わっていってくれたらと思います。 消防作業には基本になる形式があるんですが訓練をする度にその無駄や時代遅れを口にする団員がいます。実際のところはどうなんでしょう……微妙な問題です。 一番分かりやすいのが携帯電話の出現による変化。 通常、火災現場間近に立つ筒先員と放水の水を供給する消火栓や水源から吸水するために置かれた消防車やポンプは離れた位置にあり、その間での連絡が必要になってくるんですが、それをどうするかということがあります。 基本的には従来通りに連絡員という役割を置いて、各部署を駆け足により伝令させるんですが……「携帯かけりゃいんじゃねぇの?」という、指摘というかツッコミが入るわけです(笑) 実際、今回の訓練でも、伝令とは別に火点近くにいた分団長は携帯で水利側に確認や指示を送っていたとか。 でも、私は伝令がもっとも確実だからそれは軽んじちゃいけないって、その都度いっています。 地震などの大規模災害現場では、携帯は使用不能になることを想定しなくちゃいけませんし、小規模な火災現場であっても、現場はパニックに陥っていたり、様々な音が集まって人の声が通りにくくなっているのが普通です。 伝令は声と動作、それから連絡員の現場判断によってより確実に指示を伝えられますから、人が走っている時間がじれったいかったるいといっても、その役割をおろそかにしてはいけないと思います。 携帯(または無線)が使用可能な状態ではまずそれを使い、なおかつ伝令を走らせると併用するのが一番でしょうか。 あと、訓練のやり方なんですが、我が鳥羽消防団の訓練は通常、打ち合わせをきっちりやって、どの部がなんの役割を担うか、それから訓練開始時間も事前に連絡されていて段取り通りにやろうとするんですが……そんな段取りは必要ないんじゃないかって私はことある事にいってるんです。 災害はいつ起こるのか、その時に集まる面子や消防の為の材料は何があるか分からないのですから。 今回なら「岩倉町九鬼神社から出火」という連絡だけ送って、現場に集まってからそれぞれ役割分担もすればいいんじゃないかと思うんですが。 もう何年も前からみんなにいってるんですが、この話がなかなか伝わらないんです。 育ち方や職場など普段の生活習慣のせいなんでしょうか。いざという時に自分が何をするべきか咄嗟に判断できる、他と連携し合う、そういった能力が消防団員や本署の人たちにどれだけ備わっているのかいささか心配なんです。 東海・南海・東南海地震に備えて。 かくいう私も歳をとってきて呆けたのか、訓練で身体や頭が思うように動かなくて焦りました。消火作業の手順も忘れてしまったこと、勉強不足からいまだ知らないことも多いことも実感しました。 もうちょっと現役が続きそうなんで、今年は初心に戻って勉強と訓練をやり直そうかな。
by kaizoe
| 2007-01-28 02:28
| 消防団
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