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正倉院を見学した後、せっかくだからと大仏殿も寄っていくことになりました。
前に訪れたのは……小学校の修学旅行ですから、ほぼ30年ぶりということになります。 「うわぁ~、俺ってそんな年寄りなの??」 と、最近よくこういうパターンでショックを受けます。 正面から見て最初に感じたのは、 「あれ?なんか建物の縦横比が変だなぁ?妙にヒョロっと高くて落ち着きがない。当時の人智を尽くして建てられたんだろうけど……なんで?」 その疑問は大仏殿に入ってすぐに解かれました。 この建物、歴史上2回焼失して、鎌倉時代と江戸時代に再建されてるんですね~。中にオリジナルと鎌倉時代の再建バージョンの図面や模型がありました。現在残っているのは江戸時代に建てられたもので、予算の都合もあり、3分の2程に横幅が狭められたらしいです……それで納得です。 っと、義兄から新たな疑問が! 「大仏さん、どうやって中に入れたんやろ?」 なんだか、昔流行った三球照代さんの地下鉄漫才みたいな展開ですね~ 手塚さんの「火の鳥」の中に、型をこしらえてその中に銅を流している描写があったような気がして、 「中で作ったんとちゃう?」 と、その時は答えたのですが。 ネットでちょっと調べてみると……大仏様を先に作って、建物を後から被せたように取れますね……真相はどうなんでしょう?? 参考:Wikipediaの解説 大仏殿の後、国立博物館で行われている正倉院展を見ることになりました。 展示物の資料の一つから、わが火祭りのある疑問を解く興味深い手がかりも得ることができました。 画像は今回展示されていた物ではないのですが、正倉院に保存されてきた宝物の一つで「幡(ばん)」と呼ばれる、仏具の一種らしいです。 火祭りの柱松の頂上部には三種のハタと呼ばれる飾り物を取り付けますが、特に形が個性的な「ムカデ」がその奇抜なデザインが何をモチーフに形作られたのか私には長い間疑問だったんです。正倉院の宝物は幡の一部ですが、ムカデの上部に良く似ています。それに、幡は当然ハタとも読めます。関連を強く感じました。 っと……撮影してきた大仏様の画像を見ていて、ふとあることに気づきました。左側の柱に何か飾りが付いています。 別の角度から撮った画像を拡大してみると……材質は金属製らしいですし、左右のヒレのようなものに角度が付けられている為一見別の物にも見えますが、これも幡ではないかと。 東大寺関係の別のサイトではこんな画像も見つけました。 火祭りのムカデは、この幡をモチーフに形ができあがったんじゃないかと思いますが……どうなんでしょう。
by kaizoe
| 2006-11-03 22:43
| 歴史の旅へ
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