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田舎の暮らしと夏に行われる火祭りについてつづっています
by hisa
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新月の木・正倉院の謎
「正倉院見に行くけど、どうや?」
姉夫婦に誘われて行って来ました。

新月の木・正倉院の謎_a0019755_9162265.jpgさすが奈良!
県庁の中庭にも鹿です。


新月の木・正倉院の謎_a0019755_9212367.jpg東大寺大仏殿を横に見ながら、正倉院へ。

新月の木・正倉院の謎_a0019755_905326.jpg


到着すると初めて現物を見た私は、思わず声を上げましたよ。
「なんや!ログハウスやんか」
な~るほど……義兄と古都奈良はどうもミスマッチングに感じたんですが、5年ほど前からログハウスに懲りだし、マイホームもそれで建てた彼はログを見る目で正倉院を見ようとこの遠征を思い立ったのか?

観光の対象としての正倉院……国宝、世界遺産といってもそれは、別に動き出して変形するわけじゃないですし、最初はいささか退屈な常識的建物に見えました。いや……でもしばらく見ているとだんだん興味が沸き出しました。

まず、姿が良いですね~!
新月の木・正倉院の謎_a0019755_9175132.jpg

おぼろなイメージの中で屋根は単純な切り妻かと思ってたのですが、実際は上品な寄せ棟式でした。それも樹皮を積み重ねたものではなく本葺きの瓦屋根。屋根を支える垂木(たるき)を一部二段にして鼻先を上げ、屋根の面に微妙な曲線を与えています。……なかなか重厚にして優美です。
と、すると、屋根の重量だけでも相当なものになっているでしょうが、よく持ちこたえているものです。
でっ!本体を支えている基礎部分……高床式の床下部分に目を向けると、図太い丸柱は礎に乗せられて建物を支えています。掘っ建て式だとどうしても木は腐ってしまいますが礎式は水はけも良く、長持ちするわけですね。工法の的確さを歴史が証明していますね。

すごく不思議なのが、丸柱、壁の校倉(中倉は板壁)共に煙でいぶしたように黒ずんでいますが痩せやひび割れがほとんどないこと。補修して何度か取り替えているのかと思いましたが……ネットで調べてもどうも建築当初の材のままの様。雨ざらしの木材が1200年持つとは意外というか驚異です。何か秘密があるのでしょうか?

まず杉や檜では無理だろうと義兄に聞いたら木は檜を使用していると教えてくれました。
「う~ん……檜なら普通割れが入る筈やけど、見あたらない……何でやろ?」
義兄、曰く、
「新月伐採の木を使ったんちゃうかと、(一部で)言われとるんやけどな」
新月の木

今、奈良の地にごく普通に建っている正倉院ですが、1200年変わらずにその姿を保ち続けることは普通の出来事ではまったくないわけで。。。その奇跡をテクノロジーで実現させた巧みの技……正倉院には不思議ミステリーがいっぱい!納められてきた宝物、そして、器もまた建築技法の宝庫なのですね。

日本は高温多湿で雨も多く、ヨーロッパの国々に比べて住宅の耐久年数もかなり劣るようですが、家を建てるのはとっても大変。
個人の金銭的負担、精神的負担、それから総量である国力の保持という視点で考えた場合ももっと住宅の耐久性を改善するべきだろうと私は前から思っています。
そして、地球の温暖化はますます進むでしょうが、これからは機械の冷暖房に頼る付け焼き刃的な建物ではなく、省エネルギー、エコロジーの資質を備えた本当の意味で高性能な住宅が必要になってくる筈と。

そこで正倉院の登場でぃっす!
基礎は耐久性や風通しに限界のあるコンクリートの布基礎をやめ、自然石の礎に。そして高床、壁は校倉(ログ)。その建物は百年二百年長持ちし、親子何代にも渡って住む。これからのスタンダードな日本の住まいとしてそういう形があってもいいんじゃないでしょうか。
マジでそう思います。

「いにしえの巧みの技を現代に復活させた新しいタイプのログハウス。材はあなたのお住まいになる地域周辺から杉と檜を調達し使用。【シリーズ正倉院・タイプA】 河内農業森林組合からお届けします」
とか、商品化できたら面白いでしょうね~。

※書きたいことがいっぱいあるんですが、とてつもなく長くなりそうなんで……我慢します。

by kaizoe | 2006-10-31 09:18 | 歴史の旅へ
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