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田舎の暮らしと夏に行われる火祭りについてつづっています
by hisa
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提灯(ちょうちん)
アメリカやヨーロッパに行ったことがある人はいっぱいいても提灯屋に行ったことがある人は少ないんじゃないですかね。
今日は夕方に歯医者に行ったあと、伊勢市にただ一件だけ残っている提灯屋さんに行ってきました。

店(仕事場)とオヤジさんのイメージは、そうですねぇ、あなたが想像している通りですわ(って、どんなや~)

一応言っときますと……
店は伊勢の古い町並みの片隅にあって囲いのトタンがペリペリめくれていたりと表からして随分くたびれていました。
ガタガタと立て付けの悪い引き戸を開けると3畳ほどの土間があって大小さまざまの提灯がつり下げられています。
広い玄関の隅には直径2m以上ある大提灯が畳んだままぶら下げてあって、他にもゴタゴタと物が置いてある少々雑然とした雰囲気はボク的には好きな感じでした。
かなり段差のある飴色をした上がり框から上はすぐに畳の敷かれた仕事場になっていて、そこではオヤジさんと見られる職人さんが一本一本竹ひごを丸めて型に止めて提灯の骨組みを作っていました。
店はオヤジさん一人きりなのか、仕事の手を止めてこちらへやってくると丁寧に色々と説明してくれました。
なんでも創業以来120年あまり続いていてオヤジさんで5代目だとか。
「伊勢には神宮もあるし何とかやっとるけど、需要も減ってこのごろはどうもなぁ」
と、少し寂しそうに笑っていました。
もう、店の雰囲気からオヤジさんの話に至るまで、ほとんど山田太一さん辺りの渋いドラマのワンシーンのようなひとときでした。

ところで……
特注品はともかく、ごく普通の提灯はどっかの工場から仕入れるなりして、ある程度出来合いの物で間に合わしているのかと思っていたんだけどその店は総て手作りでやっているみたいでした。

火祭りの会場を演出するために提灯を使いたくて現物を見に行ったんですが手作りなだけあって提示された値段もそこそこでした。
できればそこに発注したいのだけれどお金がなぁ~(;>_<;)
ネットでもっと安いところを探すか思案のしどころだな。

by kaizoe | 2003-05-08 13:45 | 河内火祭りと若衆
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