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田舎の暮らしと夏に行われる火祭りについてつづっています
by hisa
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釜山旅行part3・怒濤の垢すりの巻っ!
釜山での宿泊一日目、いや、ワタシは別に垢すりをしに行ったんじゃないんです。
なのに……いつの間にか素っ裸になって公衆浴場の片隅の台の上に乗っていました。
そして、脇には必殺仕事人のごとくギリギリと力を込めて右手にタオルを巻いていく筋肉隆々の中年男性……その人も何故か全裸(笑)

いえね、せっかくの海外旅行なのに早く寝てしまうのも勿体ないってことで、マッサージでも受けに行こうと夜の街に繰り出したんですよ。
ホテルからほど近いビルの最上階、銭湯とフィットネスクラブ(行ったことないけどな)を足して2で割ったような店に行き、4人でスポーツマッサージを頼みました。
そこまではすんなり行ったんです。
ところが階下のマッサージ室に行くと小柄な女性のマッサージ師が一人いただけ。
あとの3人分はどうなるんだということになりました。
応援が来るというのだけど待てど暮らせど姿は見えず、無意味な時間がダラダラと過ぎていきます。
ワタシらや受付の男性はフロントとの間を行ったりきたり、日本語、英語、韓国語ごちゃ混ぜのすったもんだになりました。
「ああ、もう最悪!キャンセルしよう。金返して貰おう」
と、いうことになったんですが、相手もなかなかしぶとい!
「垢すり、垢すりはどうです!お客さん!」
と、勧めてきたんですね。
「てやんでぇ、俺たちゃマッサージ受けに来たんでぇ。大体さばけもしねぇ仕事受けやがって、ふざけるねぇぃ!」
って、感じだったんですが、人と気まずい雰囲気で別れるのが嫌いなワタシらは歩み寄ってそれを頼むことにしたんです。
基礎的な韓国語も知らずにノコノコ訪れたワタシらが致命的に悪いわけですし、ハハ(^^ゞ
でも、垢すりなんて全然やりたくなかったんですけどね~、毎晩風呂でゴシゴシ洗ってますからね~。

まっ、何事も経験だと大浴場に行き湯船で体を温めていると、フロントで何度か顔を見ていたオヤジさんが素っ裸でやってきました。
「ゲッ!まさか」
「へイ!誰の番だ!?来な!(たぶんそんな感じ)」
その人の大きな声で呼ばれ、パーテーションで仕切られただけの垢すりコーナーに行きました。
台の上に寝ると……それはもうまな板の鯉の心境です。
すぐにカンナを掛けるような力強い垢すりが始まりました。
「ウロコを包丁の背で削られてる鯉はきっとこんななんだ~」
と、妙に冷めた気持ちで……ひたすら耐えました(笑)
垢すりというと、女性が丁寧に優しく摺ってくれるのかと思っていたのですが、現実はあまりにも厳しかった。
オヤジさんはチンチンブラブラのまま時折晴れやかな笑い声を上げ、時折ワタシのチンチンをペシペシ叩きながら猛然とそして一心不乱に垢を摺ってくれました。
修行、荒行……いえ、それはもはや格闘技のようでした。
また……分厚い胸板、丸太のような逞しい二の腕、裾を刈り上げたサッパリした髪型……オヤジさんはそんな場所に置いておくには勿体ない程の好男子で、凛々しい立ち姿と彫刻のような鍛え抜かれた肉体、そして仕事に対するひたむきさはワタシに崇高さや神聖……のような印象さえ感じさせる程でした。

おっと、勘違いして頂いちゃ困ります!
正直、ワタシはあっちの趣味はないので、楽しさとはほど遠い何とも居心地の悪い数十分でした。
「なんでお金払ってこんな思いをせにゃならんのだ、トホホ」
なんて、いささか悲しくもあったのです。
でも……二度とできない貴重な体験だったと思います。
ええ、二度と……もう二度としませんよ垢すりなんて。

by kaizoe | 2004-11-02 02:33 | 旅行記
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