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昨日、お伊勢詣りに行ってきました。
父親の足が弱ってしまったんで、なるべく正殿に近いところにクルマをとめられるように、それから無茶な混雑を避けられるように、今年は日にちを少し遅らせてみました。 平日だしガラガラかなぁと予想して行ったら、内宮はかなりの人出で、うまく場所取りできた神宮会館の駐車場も満車までラスト数台のきわどいところでした。 内宮へ行く楽しみのひとつは大きな木を見ること。 杉や檜といった針葉樹、楠や欅といった広葉樹の巨木がそこかしこに立っています。 伊勢神宮と我が河内町は結構近くて、がんばって山越えすれば歩いてでも行けるところなんですが、神宮林に見られるような巨木は残念ながら河内にはありません。 そういうことを「神宮は特別だから」「人が手を加えない原生林として保護されているから」と単純に捉えていたのですが……今回ふと思いました。。。 ※根本に綺麗なシジュウカラが一羽いるのですが小さくてよく分かりませんね(ノ_・、) これは直径で2メートル近くある杉ですが、根本の傷口に別の木からとったと思われる杉皮をあてがわれています。こんな風に人工的に手当された痕が木々のあちこちに見られるんですが、人々が手を貸していたわってきたからこそ、彼らはこれほどの巨木に育ったのかもしれませんね。 伊勢神宮は平成25年に20年に一度の式年遷宮を迎え、その準備として今、伊勢の町ではあちこちでお木引き行事が盛んに行われています。 式年遷宮の歴史は1300年といわれ、内宮が現在の位置に建てられて2000年近くになるといわれていますが……神宮の森はその頃からずっと木々、土、水、動植物、そして人々が手を貸しあいながら上手にやってきたのかなぁと思います。 21世紀は自然との共生を目指す世紀だと思っています。 神宮の森はその模範解答ではないかと。 「人間は自然を食い荒らす害獣であり、地球にとって癌のような存在なんだ」 わたし達現代人はそんな風に自己の存在を嫌悪し、自信と希望をなくしがちですが、もっとよく見ればそこそこ役にたつことだってしているし、そんなに捨てたもんでもないんじゃないか。 森と共に生きていこう……そういう気持ちがどんどん広がり、ひとりひとりの胸に深く浸透していくといいなぁ。
by kaizoe
| 2007-01-11 23:58
| 伊勢志摩百景
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