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「河内は立派な家が多いねぇ」
と、ある人に言われて、とっさに、 「う~ん、貧乏な村だからなぁ……」 と、答えました。 「家もそうそう建て替えられないでしょ。直しながら100年くらい保つようしっかりした家を建てる人が多いし、家のこともみんな良く知ってる。(いろんな事を思い出しながら……)建てる時の注文も厳しいし。。。」 我が家の棟上げをした時に、近所のおじさん、おばさん達が見に来てくれたんですが、それまで普通のお百姓さんだと思っていた隣のおばさんがヒョッコリ見えて、 「垂木(たるき=平行に規則正しく配置し屋根を支えている角材)は杉の赤身か。間隔も細かく入っとる。これはええわ」 と、ズバリ言ってきた時にはびっくりしました。 垂木は本当は檜を使いところでしたが予算の関係もあって杉としましたが、同じ杉でも丸太の状態から白っぽい外側の部分で取った材よりも赤茶っぽい木の芯の部分から取った材の方が耐水性、耐久性に優れているそうです。我が家はなるべく後者の赤身の角材を使ってくれているのだと、棟梁から聞いていました。ですが、一般的な住宅よりも垂木の間隔を密に入れてくれたことはおばさんに聞いて初めて知りました。 近所の方々にも何日か建築工事の手伝いもして貰いましたが、皆さん、具体的な仕事の手順を説明するまでもなくテキパキと動いてくださったことにも感嘆しました。 田舎の家というのは、棟梁や数人の大工さん、左官屋さんなどのプロを中心に家族、近所、親戚、縁者がみんなで協力しあいながら建ててきたらしいです。 我が家もそんな建て方をしましたが、河内にはみなで家を建てるという風習がわずかですがまだ残っています。 それも立派な文化でしょうか。 そんなことでみな家の事を詳しく知っているのだと思います。 我が家も完成から10年経ち、風雨にさらされている外回りがかなり痛んできました。 明日は家の壁を丸ごと薬品で洗います。 大工の棟梁は、うちの話をする度いまだに、 「100年保つ仕事をしてある」 と、言い切っておられるので、あと90年生かせられるかはこちらの努力次第。 明日は集中して頑張りたいと思います。 あっ、朝一番でまず『工事前』の画像を残さなければ。。。
by kaizoe
| 2005-10-11 23:58
| 田舎生活
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